懲りずにまたLTSPクライアントのカスタマイズしてみた-kiosk編その2
ltsp-build-clientコマンドに--kioskオプション付けて作成したキオスク端末を、少し実用的にしてみた。
目的は次の4点。 これがクリアされれば、実用的にほぼ問題はないでしょ。
…で、あれこれ試行錯誤した結果、できました。*1
手順は次のとおり。
hykt@ubuntu-desktop:/opt/ltsp$ sudo ltsp-build-client --kiosk hykt@ubuntu-desktop:~$ sudo chroot /opt/ltsp/i386 root@ubuntu-desktop:/# mount /proc -t proc /proc root@ubuntu-desktop:/# mount /sys -t sysfs /sys root@ubuntu-desktop:/# apt-get install language-support-ja language-pack-ja root@ubuntu-desktop:/# apt-get install swfdec-mozilla root@ubuntu-desktop:/# vi /etc/firefox-3.0/profile/user.js (次の2行を記述) user_pref("browser.startup.homepage", "http://www.hatena.ne.jp/"); user_pref("intl.accept_languages", "ja,en-us,en"); root@ubuntu-desktop:/# umount /sys root@ubuntu-desktop:/# umount /proc root@ubuntu-desktop:/# exit hykt@ubuntu-desktop:~$ sudo ltsp-update-image
各手順のポイントは次のとおり。
日本語の表示と入力
apt-get install language-support-ja language-pack-jaこれらのパッケージで、日本語のフォントやインプットメソッドなど日本語の利用に必要なものが導入される。
Flashのプラグイン
apt-get install swfdec-mozillaこれで、Flashが一応表示できるようになる。
ただ、Flashの再生が自動的に始まらないのと、youtubeとニコニコ動画は再生できない。
実は、Flashについては flashplugin-nonfree というパッケージが用意されているので、これを導入するだけという手軽さのはずだった。しかし、このパッケージのインストールの最中に、ダウンロードされるファイルが見つからないというエラーでインストールできなかった。(…ので、時間が経てばパッケージが修正されているかもしれない。)
また、別の方法として、Adobeのダウンロードサイト*2からUbuntu用のファイル*3を入手して、dpkg --install <ファイル名> でインストールするというものもある。しかし、この方法でchrootしたLTSPクライアント環境に導入しても、Firefoxではプラグインが認識されなかった。パッケージとしては正常にインストールされているのに…。
…というわけで、現時点は不完全ながらも、一応Flashを表示できる環境としては swfdec-mozilla パッケージの導入に落ち着いた。
Firefoxのスタートページと言語の設定
vi /etc/firefox-3.0/profile/user.js (次の2行を記述) user_pref("browser.startup.homepage", "http://www.hatena.ne.jp/"); user_pref("intl.accept_languages", "ja,en-us,en");user.jsファイルは、上記のディレクトリには存在していないので、新たに作成する必要がある。なお、Firefoxの設定という意味では、同じディレクトリにあるprefs.jsファイルに記述してもよいが、prefs.jsに書かれているコメントを読むと、「このファイルは編集してはいけない。…(省略)…変更する場合は、 http://www.mozilla.org/unix/customizing.html#prefs を参照。」と書かれている。そこで、このURLの情報を読むと、prefs.jsと同じディレクトリにuser.jsというファイルを作成して、その中に記述すればよいことが分かる。