懲りずにまたLTSPクライアントのカスタマイズしてみた-fatclient編

id:hykt:20081030に続くid:hykt:20081104の続きのid:hykt:20081223の続きのid:hykt:20081224の続きのid:hykt:20081225の続き。
前回まででキオスク端末を作ってみたので、今回はfat clientを作ってみた。
このシリーズも、今回でひとまず区切るの予定。

参考情報は、下記のURL。

大まかな流れとしては、ltsp-build-clientコマンドのプラグインをダウンロードして、プラグインを利用してLTSPクライアントのディスクイメージを作成する。
なお、前出のURLで紹介されている情報のうち、"Fat Client Plugin"の項目にある情報にしたがって作業したところ、ltsp-build-clientコマンドが、正常終了しなかった。しかも、以前はアクセスできたのに、12/24 15:00現在、このURLにアクセスできなくなってしまった。*1
結局参考にしたのは"Workstation Plugin"の項目で、手順は次のとおり。

ltsp-build-clientのworkstation用プラグインファイルの取得

下記のURLから、プラグインファイルをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルを、下記のディレクトリに保存する。
/usr/share/ltsp/plugins/ltsp-build-client/ubuntu/030-workstation

hykt@ubuntu-desktop:~$ sudo gunzip デスクトップ/030-workstation.gz
hykt@ubuntu-desktop:~$ sudo mv デスクトップ/030-workstation /usr/share/ltsp/plugins/ltsp-build-client/Ubuntu

workstationプラグインを使ってディスクイメージを作成

ltsp-build-clientコマンドで、workstationプラグイン使ってディスクイメージを作成する。

hide@ubuntu-desktop:~$ sudo ltsp-build-client --workstation Ubuntu

途中で、管理権限のあるユーザ名の入力を求められる。

   Please enter a name for the user with admin privileges!
ユーザ名に続いて、パスワードの入力も求められる。
その後、しばらく待つと、イメージの作成が行われ…
info: LTSP client installation completed successfully

successfullyになっていれば完了。

LTSPクライアントを起動

LTSPクライアントをネットワークブートしてみる。

起動したら、マシン名がltspになっているのを見て感動。*2

管理権限のあるユーザとして作成したユーザでログインする。*3

なんと驚くことに、この状態ですでに日本語の表示はもちろん、日本語の入力も可能な状態になっている。
更に、OpenOfficeまでインストール済み!
Flashプラグインは追加されていなかったけど、この素晴らしい完成度に感動。*4


もちろん、ネットワークブートの環境なので、管理権限でいろいろ変更ちゃっても、再起動すれば元通り。
試しに、apache2をインストールして動作確認してから、再起動したらインストール前の状態に戻った。
当たり前なんだけど、そんな当たり前のことにすら感動。そんな無垢な心を忘れたくないなー。

*1:コレにハマって、作業が難航していた…。

*2:通常のLTSPクライアントを作成した場合、LTSPサーバへのXDMCP接続になるので、ここがLTSPサーバの名前になっている。

*3:通常のLTSPクライアントを作成した場合、LTSPサーバへのXDMCP接続になるので、LTSPサーバ上のユーザでログインすることになる。

*4:プラグインのファイル(030-workstation)の内容を読んでみたところ、セットされている環境変数LANGに合わせてlanguage-packをインストールしていました。