Windows 7ベータ版でベンチマークを実行してみた

id:hykt:20090114の続きで、id:hykt:20090115の続き。

Windows 7Windows Vistaより軽快に使えるのか?
同一スペックのPCにWindows 7 ベータ版とWindows Vista Businessをインストールして、ベンチマークを実行してみた。
PCのスペックは、次のとおり。
CPU Intel Core Duo 1GHz
メモリ 1GB
ハードディスク 40GB
グラフィックス Intel GMA 950/251MB
ベンチマークは、それぞれ5回実行して、その中央値を結果とした。

Windows エクスペリエンス インデックス

Windows 7の結果


Windows Vistaの結果


結果の比較

プロセッサとディスクについてVistaの方が良い結果で、グラフィックスについてはWindows 7の方が若干良い結果だった。

CrystalMark2004R3*1

Windows 7の結果


Windows Vistaの結果


結果の比較

プロセッサ(ALU,FPU)とメモリ(MEM)は、ほぼ同じ。ディスク(HDD)はWindows 7の方が良くて、グラフィック(GDI,D2D,OGL)はVistaの方がよい結果だった。
なんと、ディスクとグラフィックスの結果は、Windows エクスペリエンスインデックスの結果と逆。
う〜ん、どういうことなんだろう…。

結局のところの考察

PCを使うときのレスポンスに大きく関連しているディスクとグラフィックスの結果が、2つのベンチマークで逆になるとは思っていなかった。
ちなみに、ベンチマークは5回ずつ行ったので、それぞれの実行結果についてみてみると…。
Windows エクスペリエンスインデックスについては、どちらのOSも5回とも同じ結果。
CrystalMarkについては、どちらのOSも5回それぞれで少しずつ異なる値になったけど、平均を取ると、傾向はやはり先に示した結果と同じ。
グラフでは同じくらいに見えたプロセッサ(ALU,FPU)の結果も、平均値としてはWindows 7の方が良い。でも、Windows エクスペリエンスインデックスでは、プロセッサの結果はVistaの方が良かった。
Windows 7でのCrystalMark2004R3のベンチマークの実行結果(詳細)
4回目 3回目 1回目 2回目 5回目 平均
Mark 31774 31771 31719 31708 31362 31666.8
ALU 8350 8343 8312 8619 8314 8387.6
FPU 8940 8536 8551 8534 8683 8648.8
MEM 6197 6043 6041 6031 6044 6071.2
HDD 3717 4314 4382 4102 3769 4056.8
GDI 2699 2668 2657 2555 2677 2651.2
D2D 1414 1415 1416 1416 1417 1415.6
OGL 457 452 360 451 458 435.6
Windows VistaでのCrystalMark2004R3のベンチマークの実行結果(詳細)
1回目 4回目 3回目 2回目 5回目 平均
Mark 31873 31856 31668 31326 29908 31326.2
ALU 8296 8280 8294 8293 7967 8226
FPU 8523 8561 8547 8355 7360 8269.2
MEM 5995 5981 5979 6009 5947 5982.2
HDD 3737 3664 3517 3325 3274 3503.4
GDI 3330 3378 3358 3366 3352 3356.8
D2D 1513 1512 1492 1497 1527 1508.2
OGL 479 480 481 481 481 480.4
結局のところ…。
今回の結果からは、Windows 7Windows Vistaとのパフォーマンスの差について、明確な見解は得られなかった。
なんと、中途半端な。(^^;
体感としてのレスポンスも、さほど違いは感じなかったし…。
ただ、Windows 7はまだベータ版で、今後ドライバが改善される可能性があることを考えると、Windows 7については今後に期待というところかな。
まぁ〜、あくまでも僕の手元にあるノートPCでの結果ということで。
CPUやチップセットが新しいPCだと、違う結果になるのかな。